春季特別展『中将姫展』

日程 : 平成31年4月13日−令和元年5月6日

中将姫ゆかりの宝物を一堂に展示する春季特別展。
中将姫さまの真筆と伝わる『称讃浄土経』(奈良時代)をはじめ、當麻曼荼羅の山内最古の写本である『當麻曼荼羅・鎌倉本』のご開帳、最古の中将姫像であるとともに日本最古の女性肖像画とされる『中将姫廿九才像』(鎌倉時代・奈良県有形文化財)などが特別公開されます。

  • 中将姫願経『称讃浄土佛摂受経』(奈良時代)縦27.0cm 中将姫さまが書写されたと伝わる貴重な真筆写経で、古くから「中将姫願経」の名で知られています。
    『称讃浄土佛摂受経(称讃浄土経)』は、『仏説阿弥陀経』を玄奘三蔵が翻訳した異訳で、無量寿佛(阿弥陀如来)が法を説く極楽浄土の有様と、その浄土を称讃する十方の諸佛のことが説かれており、中将姫さまはこの経巻を書写することによって極楽浄土を体感し、當麻曼荼羅を感得するに至りました。
    ※ 東京「奈良まほろば館」10周年記念イベント協賛のため5/19まで公開
  • 『摩訶迦葉度貧母経』(奈良時代)縦26.0cm 中所姫さまの師である當麻寺第11代別当の中之坊・實雅(じつが)和尚筆と伝わっています。
    『摩訶迦葉度貧母経(まかかしょう・どひんも)』は、お釈迦さまの高弟・迦葉(かしょう)尊者に貧しい女性が米汁を施した故事が説かれるお経ですが、書写や流布の例がほとんど見られない経典で、本品は極めて貴重な遺例です。實雅和尚がその女性の善行を尊んで書写されたのかもしれません。
  • 『中将姫廿九才像』(鎌倉時代・奈良県有形文化財)縦142.5cm 横66.3cm 蓮をあしらった美しい衣を着け、『称讃浄土経』に向かう高貴な中将姫さまのお姿を描いています。中将姫さまの最古の肖像画であるだけでななく、女性の単独肖像画としても我が国最古のものとされており、聖衆の来迎する二上山や、「四句の偈」が配され、伝記絵のごとき美しい画面が構成されています。奈良県有形文化財。
    ※ 東京「奈良まほろば館」10周年記念イベント協賛のため5/19まで公開
  • 『絹本著色當麻曼荼羅』(鎌倉時代)縦154.7cm 横145.5cm 鎌倉時代にさかのぼる當麻曼荼羅の縮小写本。縮小の写本は當麻寺以外に数多く流布されましたが、寺内では少なく、特に本作のような古例は貴重な遺例です。
    金泥塗に截金を重ねる諸尊のきらびやかな金彩とともに、光背などに認められる鮮やかな彩色が目を引く美品です。
  • 寺宝「山越阿弥陀」画幅(室町時代)縦90.8cm 横38.1cm 二上山の間から阿弥陀如来が姿を現す様子を描いており、二上山に沈む夕陽を仰いだ古代信仰からうまれたものです。
    恵心僧都が弘められことで全国に類本が伝えられていますが、当図は、阿弥陀三尊に加え聖徳太子と弘法大師を描くことにその特徴があります。當麻寺の多様な信仰を示す仏画として「當麻寺縁起曼荼羅」の別称もある貴重な画幅です。

そのほか、中将姫画像(鎌倉時代)の室町写本と、日本画家・中庭煖華画伯による昭和写本との対比や、「當麻曼荼羅」、「中将姫像」といった版木(江戸時代)など、中将姫さまゆかりの品々が多数展示されます。日本最古とされる「中将姫剃髪剃刀」や、中将姫さまの物語を描いた「中将姫絵伝」(江戸時代)などの常設展示とあわせ、中将姫さまの世界をご堪能ください。

期間平成31年4月13日-5月6日
受付中之坊
拝観料特別拝観料は不要です。
通常通りの中之坊拝観料(大人500円/小学生250円)で拝観できます。
拝観時間9時-17時
問い合わせ中之坊