重文

當麻曼荼羅は、中将姫さまが一夜で織り表したという尊い伝説で知られる4メートル四方の大画幅で、極楽浄土の教えが壮麗に描かれています。奈良時代に原本が表されて以来、全国的に絶大な信仰を集め、代々、写本が作られて大切に受け継がれてきました。
現在は「文亀曼荼羅(重文)」が曼荼羅堂に祀られ、當麻寺のご本尊として仰がれています。

中将姫一夜の伝説

中将姫さまは奈良時代、藤原豊成の娘としてお生まれになり、幼少より観音さまを深く信仰し、『称讃浄土経』一千巻の写経を成し遂げ、夕陽の沈む西の空に極楽浄土の姿を観じらました。そしてその光景に導かれるように當麻寺に入山し、中之坊で剃髪。観音さまの加護を得て一夜にして巨大な當麻曼荼羅を織り上げたのです。 「中将姫さまと當麻曼荼羅」

曼荼羅の教えと実践

當麻曼荼羅には阿弥陀さまや観音さまがおられる西方極楽浄土の光景が描かれています。それとともに、一人一人の心を調える瞑想法が説かれ、この世に極楽浄土のような調和の世界を築く教えが描かれています。 「お大師さまとマンダラの教え」 當麻寺中之坊では、一千巻の写経によって仏様と心を通わせた中将姫さまの故事に倣い、"写仏"を体験することができます。黙々と筆を運ぶことによって心を調え、「マンダラの教え」を実践してみましょう。 「写仏体験」