● 拝観時間:9時~17時
● 拝観料:大人500円/小学生250円
(変更のある場合は「お知らせ」ページにて告知がありますのでご確認ください。)
● お抹茶:500円 / 写仏体験 :用具代 1500円
● ご本尊:導き観音(十一面観音)
● みどころ
・庭園「香藕園(こうぐうえん)」 ・茶室「丸窓席」
・霊宝殿 ・剃髪堂 ・絵天井 ・足跡石
・行者大釜
東塔を借景とし心字池を中心とした桃山期の名庭。江戸時代初期、第111代天皇 後西院(後西天皇)陛下の行幸に際し、第4代将軍家綱の茶道指南役であった片桐石州(石見守貞昌)公が現在の姿に改修しました。
内庭と外庭を区切る土塀を低く作ることで、狭い土地に奥行きをもたせる工夫がなされています。
古くから大和三名園に数えられており、昭和9年、奈良県で最初に文化庁の保存指定を受けています(史跡および名勝)。
庭園を回遊しながら後西院陛下の「御幸の間」をのぞき見ることができます。張壁は曽我二直庵の筆になり、部屋の真ん中に玉座が置かれています。 ・書院の一部の部屋ではお抹茶をいただくことができます。
片桐石州公が後西院陛下をもてなすために作ったお茶室で、 直径約1.8メートルにも及ぶ大きな円窓が見事な名席。それに対し床の間を小さく作って限られた空間を有効に活用する手法を用いています。また、千利休が好まなかったという竹をあえて用いていることも特徴で、石州公の独創性が伺えます。
中将姫関連の宝物を中心に、白鳳・天平の遺物から近代美術に至るまで、幅広い宝物を展示する施設。展示は入れ替え制で、特別展も定期的に行われています。
日本最古のかみそり「中将姫剃髪剃刀」は常設展示で公開されています。
中将姫さまが剃髪されたお堂で、「導き観音さま」を本尊として祀っています。
導き観音さまの右手には「五色ひも」が結ばれていてその紐がお堂の前まで繋がっていますので、参拝者はその紐に触れておまいりすることができます。手のひらに挟んで合掌し、気持ちを導き観音さまに届けましょう。
・ご祈祷は堂内で受けることができます。
・毎月16日の「導き観音祈願会」では堂内に入ることができます。(14時~)
写仏道場の格天井には、巨匠・前田青邨をはじめ近現代の有名作家による作品が飾られており、その数は150枚にも及びます。庭園(ボタン園)に面した縁より覗き見ることができます。 ・道場内では「写経」「写仏」の体験ができます。
中将姫さまの足あと。奈良時代、女人禁制だった當麻寺への入寺を願って、一心に読経を続けたところ、お経の功徳によってこの足跡がついたといわれています。
姫さまの強い想いが込められた霊石です。
飛鳥時代、役行者によって創製された「陀羅尼助」は日本最古の和漢薬。万能薬として知られたこの薬は現在は胃腸の妙薬として広く親しまれています。中之坊はこの「陀羅尼助」発祥地の一つとして知られ、代々製法が受け継がれ、昭和57年まで製薬に用いた大釜が今も残っています。
毎年大寒になると、3石6斗の水と32貫目の薬草をダーラニーを唱えながら3升3合にまで煮詰めて作っていました。今も中之坊では、ダーラニーでご祈祷した「陀羅尼助」をお分けしています。
牡丹(ぼたん)の大輪の花は"百花の王""富貴の花"と賞されます。百獣の王の獅子坐に座る大日如来さまへの供花として、唐の都では多くの寺院に植えられました。弘法大師さまもその姿を目の当たりにされ、現世の浄土を感じられたそうです。
當麻寺でもそれに倣い、みほとけの世界の表現として、各僧坊の裏庭に牡丹(ぼたん)を植えています。中之坊では約1200株の牡丹が季節になると色とりどりの花を咲かせます。(4月下旬-5月はじめ頃)
ほかに、てっせん、つつじ、空木、珍しい白藤などをはじめ、あじさいや芙蓉、桔梗など、四季折々に彩りを添え、参拝者の目を楽しませています。
中之坊の境内奥には、鎮守社としてお稲荷さんが祀られています。ご祭神は豊受大神で、かつて葛城氏が崇拝していた神さま。雄略天皇が伊勢(外宮)に遷宮されたことで知られています。
その鎮守社の横に竜王社があります。當麻寺が開創された白鳳時代、役行者が熊野より勧請した竜神さまが出現した場所です。中之坊の西塀を隔てているので分かりづらいですが、金堂前の影向石のちょうど右前方にあたります。また、かつて二上山の上で祭祀していた竜神(二上権現さま)を、明治の神仏分離以来、この竜王社に合祀してお祀りしています。
・水子供養厳修中は、そばでお参りすることはできません。
中之坊には数多くの俳人・歌人が訪れ、多くの作品が生まれています。そのうちいくつかが碑に刻まれています。
・松尾芭蕉句碑:書院前
・釈迢空(折口信夫)歌碑:ボタン園内、白藤の棚の下
・佐藤佐太郎歌碑:ボタン園内
・宇都野研歌碑:髪塚の手前
・阿波野青畝句碑:ボタン園内