中世に修復されて板貼りとなっていた「綴織當麻曼荼羅」(国宝・奈良時代)は、江戸時代に再び軸装に改められました。この時、はがした板面にうっすらと曼荼羅の図様が残ったものを「裏板曼荼羅」とお呼びしています。
中将姫さまがあらわされた當麻曼荼羅原本の一種としてたいへん貴重なものです。
昭和の曼荼羅堂解体修理の際に大量に見つかった仏像光背で、美しい平安時代の極彩色が残されています。
仏像のご本体が無く、なぜ光背だけが残されたのか、「不思議の寺」といわれる當麻寺の中でも最も謎とされる遺物のひとつです。
40数面のうち2面が特別公開されます。
左右に並べることで、連続した図様により曼荼羅を構成した二枚の板絵。大日如来、阿弥陀如来、南天鉄塔などが描かれ、真言密教における阿弥陀信仰、南都浄土教の世界観があらわされています。
平安時代、真言密教寺院であった當麻寺での阿弥陀さまの信仰のあり方が感じられる遺物です。
期間 | 4月13日-4月15日 |
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受付 | 曼荼羅堂(當麻寺本堂) |
拝観料 | 大人1000円/小学生500円。金堂と講堂もあわせて拝観できます。 |
拝観時間 | 4/13:9時-17時 4/14:9時~14時30分および練供養会式終了後30分間 4/15:9時~16時 |