日程 : 令和6年12月27日~令和7年2月3日
霊宝殿では、きらびやかな「布袋尊百童子屏風」や、南都絵師・琳賢による美しい「弁財天十五童子図」などが特別公開されます。
常設で公開されている毘沙門天立像(平安時代)などとあわせ、年始めにおめでたい七福神に関する宝物をご鑑賞ください。
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弁財天十五童子図 琳賢 筆 室町時代
南都絵師・琳賢の手による弁財天像。奈良吉野の天河弁財天が大峰山系弥山の守護神であることから背後に弥山を描いています。
本地佛である千手観音が描かれ、財宝神の象徴である宝珠、鍵を持ち、同じく福徳神である大黒天を伴い、牛車や荷車、米俵などが描かれる豊かでおめでたい図です。
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(左)布袋尊百童子屏風 江戸時代 (右)繕い布袋尊 尾竹國観筆 近代
布袋和尚は今から千年ほど前に唐に実在したお坊さまで、旅先で広く子供たちに慕われたとされています。「布袋尊百童子屏風」は、凡そ百人もの子供たちに囲まれた和尚の姿が豪華な金屏風に描かれています。布袋和尚は弥勒菩薩の化身として仰がれため、弥勒信仰の盛んな當麻寺・中之坊で信仰されたのでしょう。
「繕い布袋尊」は、旅先で破れた布袋を縫い繕う和尚が描かれたほほえましい掛軸。尾竹國観筆。