公開日程:平成28年 9/28~11/30

中之坊書院(桃山~江戸時代初期:重要文化財)の内陣を特別公開いたします。
通常はお通りいただけない「鷺の間」「鶴の間」にお入りいただけるほか、14枚の襖絵(曽我二直菴筆)の特別公開、そして庭園香藕園(史蹟・名勝)を書院の縁や茶室「丸窓席」の大円窓から鑑賞していただける稀有の機会です。是非この機会にご拝観下さい。

  • 襖絵・張壁 : 曽我二直菴の画蹟 襖絵 「舟釣図」曽我二直菴筆 曽我二直菴は父の直庵と並び「鷹の名手」として知られた江戸初期の大家です。
    法隆寺や高野山などにも優れた画蹟を残しています。  
    中之坊書院には、襖絵に「鷺図」や「舟釣図」など14面、張壁に「鷹図」「楼閣図」など10作、計24画を書いています。
    特に当作品は、二直菴の作品の中でも他では見られないほどさまざまな幅広い画技を使い分けており、彼の代表作といえるものです。
  • もう一つの香藕園  中之坊庭園「香藕園」は片桐石州が改修した大和屈指の名園です。
    心字池の周りに飛び石を配し、散策して愉しむ「回遊式庭園」として設計されていますが、実は石州は、後西天皇が書院および茶室から庭園を眺められることを予想し、それぞれの景観を計算して「観賞式庭園」の要素を同時に持たせたのです。
    当園は風流大名として知られた石州の、巧みな構図による会心の作です。
    通常は回遊式として愉しんでいただいている「香藕園」ですが、今回は「観賞式庭園」と言うもう一つを顔をお楽しみ下さい。


    茶室「丸窓席」の大円窓から覗く香藕園 →
  • 重要文化財 中之坊書院 屋根葺き替えのご協力のお願い 中之坊書院の屋根はこけら葺きの風情のあるものですが、耐久性に乏しく、現在は雨漏りが深刻化しております。天井、床、壁、そして襖への影響もあらわれており、少しでも早い修理が望まれています。
    現在は、防水シートで屋根を覆い、本修理の順番を待っているところです。
    屋根の葺き替えには多額の費用が必要となり、皆さまからのご浄財を募っております。なにとぞご協力をお願い申し上げます。

    ■「一字写経」にご参加ください:1口1000円
     中之坊書院、写佛道場、霊宝殿の3カ所に一字写経所を設けております。
     1口1000円のご浄財で一文字ずつのお写経にご参加ください。
     ご浄書頂いた写経帖は霊宝殿に納められます。

    ■郵便振替にてご寄付を募っております:1口10000円
     ご送金によるご参加の皆様方には1口10000円にてお願いいたしております。
     ご寄付のみなさまに記念品をご送付させて頂いております。
        口座番号 00930 - 8 - 263776
        口座名義 當麻寺中之坊
  • 詳細情報 ■ 大人500円、小学生250円
    (11/23-11/27は絵天井特別公開を含むため600円/300円)
    ■ 拝観時間9:00-17:00