平成12年 秋の特別拝観
「重文・中之坊書院 特別公開」

− もう一つの香藕園と曽我二直庵襖絵 −

平成20年10月1日〜11月20日

 中之坊書院(桃山〜江戸時代初期:重要文化財)の内陣を特別公開いたします。通常はお通りいただけない「鷺の間」「鶴の間」にお入りいただけるほか、初公開の2枚を含む14枚の襖絵(曽我二直庵筆)の特別公開、そして庭園香藕園(史蹟・名勝)を書院の縁や茶室「丸窓席」の大円窓から鑑賞していただける稀有の機会です。是非この機会にご拝観下さい。

■襖絵・張壁 : 曽我二直庵の画蹟■
  曽我二直庵は父の直庵と並び「鷹の名手」として知られた江戸初期の大家です。法隆寺や高野山などにも優れた画蹟を残しています。
 中之坊書院には、襖絵に「鷺図」や「舟釣図」など14面、張壁に「鷹図」「楼閣図」など10作、計24画を書いています。特に当作品は、二直庵の作品の中でも他では見られないほどさまざまな幅広い画技を使い分けており、彼の代表作といえるものです。


襖絵 「舟釣図」曽我二直庵筆

後西天皇御幸の間 張壁「楼閣図」 曽我二直庵筆

■もう一つの香藕園■
 中之坊庭園「香藕園」は片桐石州が改修した大和屈指の名園です。心字池の周りに飛び石を配し、散策して愉しむ「回遊式庭園」として設計されていますが、実は石州は、後西天皇が書院および茶室から庭園を眺められることを予想し、それぞれの景観を計算して「観賞式庭園」の要素を同時に持たせたのです。当園は風流大名として知られた石州の、巧みな構図による会心の作です。通常は回遊式として愉しんでいただいている「香藕園」ですが、今回は「観賞式庭園」と言うもう一つを顔をお楽しみ下さい。


書院の縁から眺める香藕園の紅葉(11月中旬頃)

茶室「丸窓席」の大円窓から覗く香藕園


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