霊宝館には、古代から中世、近代と、1300年にわたる宝物が幅広く収蔵されており、定期的(約3ヶ月毎)に入れ替え制で宝物が公開されます。
奈良時代、中将姫さまが写経した『称讃浄土経』や、鎌倉本・當麻曼荼羅ご開帳の他、中将姫ゆかりの宝物を一堂に展示します。
中将姫伝説をモデルにした人形アニメーション映画『死者の書』で、実際に撮影で使用された當麻寺南大門のセットが特別出陳されています。
→映画『死者の書』についてはコチラ

中将姫感得の當麻曼荼羅(国宝 天平時代)は、損傷甚だしく一切非公開の秘仏ですが、曼荼羅信仰の高まりと共に、當麻寺だけでなく全国的に数多くの転写・模写本が作られました。当霊宝館の本尊「當麻曼荼羅」は、當麻寺で現存最古の模本で、図様も最も古式を伝える貴重なものです。
金色の浄土の表現にこだわり、中央の諸尊は全て皆金色式で、截金も美しく、特に金の発色の素晴らしい曼荼羅です。
中将姫が剃髪されたときの尊像と、その師匠実雅法印(じつがほういん)の尊像の特別公開。
當麻寺には中将姫像は数体残っておりますが、師匠の実雅法印像はこの一体だけで、通常は中之坊本堂に祀られています。実雅法印は第11代當麻寺別当・中之坊法印で、女人禁制を解いて中将姫を迎え入れ、姫の戒師として「法如(ほうにょ)」の名前を授けた高僧です。
中将姫願経といわれる「称讃浄土経」と、その師匠である実雅法印の真筆とされる「摩訶迦葉度貧母経(まかかしょう・どひんもきょう)」で、いずれも天平時代の写経です。
特に「度貧母経」は、正倉院文書天平十四年三月の写経所解に、わずか一巻の書写が記されるだけの極めて珍しい貴重な経巻です。

中将姫剃髪の霊跡である中之坊には、最も古い中将姫の画像と、その写本が伝わっています。花模様の袈裟を身につけて合掌し、称讃浄土経に向かう美しいお姿です。
中将姫の雲雀山での一節を書いたもの。
天平宝字七年(763)六月十五日、中将姫はみどりの黒髪を剃り落とし、中之坊本堂にて尼僧となります。そのときの剃刀が中之坊に残っており、日本最古のものといわれています。
その翌日、下ろした髪を糸として「南無阿弥陀仏」と刺繍し、守護本尊の導き観音とその教主阿弥陀如来への感謝を表現されました。これに基づき行われるのが髪供養会です。
その他、阿弥陀・観音・勢至の三尊の刺繍も残っています。
祖師弘法大師像の大画幅。中之坊で代々最も尊崇された寺宝です。
大師は當麻曼荼羅を、単なる「浄土絵(仏の世界を表すもの)」ではなく、「マンダラ(仏の教えを表すもの)」と看破した我が国最大の傑僧です。
中将姫の継母・照夜は、姫を妬み、「隔ての銚子」を用いて毒殺を謀る。しかし、誤って毒酒を飲んだのは、照夜の実子・豊寿丸であった。
姫は弟の死を嘆き悲しみ、照夜は息子の死に我を失い逆上する。
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| 左から「薬師浄土立体曼荼羅」「中将姫剃髪剃刀」「毛髪刺繍阿弥陀種子三尊」「蓮糸薬師如来繍仏」「愛染明王金銅宝塔」(画像をクリックすると大きくなります) | ||||
●その他、仏画や版木類等が展示されています。
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