本尊・導き観音の信仰の他、後西天皇が愛でた大和屈指の名園「香藕園(こうぐうえん)」や丸窓の茶室など文化財も豊富で、當麻寺1300年の伝統を最も伝える寺院として親しまれています。

中将姫さまがみどりの黒髪を剃り落とし、尼僧になられたお堂です。姫の守り本尊である導き観音様が本尊として祀られます。開運、厄除け、安産、心身健全のご祈祷を受けることができます。
さらに大和十三仏第六番のご本尊「弥勒菩薩」さま、その化身で大和七福八宝めぐりのご本尊「布袋尊」さまもお祀りされていて、多くの参拝者に信仰されています。
中将姫さまが写経の功徳によって極楽浄土を体感された故事に倣い、お写経や當麻曼荼羅の写仏ができます。故人の供養や所願成就の祈願のために、あらためてご自身を見つめ直すために、ゆっくりと筆を運んでみて下さい。
写仏道場の格天井は、前田青邨画伯はじめ近代を代表する画家92人、上村淳之、中島千波ら現代を代表する画家48人による板絵がはめ込まれています。
●庭園「香藕園」 名勝・史蹟 桃山時代
片桐石州が改修したことで知られる大和屈指の名園です。心字池を中心に飛び石を配し、極端に低い土塀で二段構えにして奥行きを持たせ、背後の三重の塔を映えさせています。歩いて鑑賞する「回遊式庭園」であると同時に、書院の縁より眺める「観賞式庭園」という2つの面を持たせた巧みな設計になっていて、古くから大和三名園の一として知られます。(大和三名園:古くは大乗院・中之坊・竹林院/現在は中之坊・慈光院・竹林院)
●書院および茶室 重要文化財 江戸初期
庭園に面した書院の「一の間」は、第111代後西天皇が庭園を眺められた部屋で「御幸の間」と呼ばれます。張壁は曽我二直庵の筆になり、部屋の真ん中に玉座が置かれています。
茶室は片桐石州作で「丸窓席」と呼ばれ、その名の通り方一間(直径約1.8メートル)もの大円窓が見事な名席です。片隅に「置き床」という小さい床の間が作られているのも珍しい意匠で、場所をとらない工夫が施されています。また、千利休が嫌ったという竹を用いていることも石州の独創性を示しています。●霊宝館
霊宝館は当山に伝わる寺宝を公開するお堂です。総ヒノキで木の香が漂い、心落ち着く空間です。
當麻寺創建の白鳳・天平の遺物から、近世・近代の文学・美術品まで幅広い宝物を収めており、その一部が約3カ月毎の入れ替え制で一般公開されています。
◆収蔵宝物一覧表はコチラへ。
●ぼたん園(花庭園)
ぼたんの大輪の花は、百花の王と賞されます。百獣の王の獅子坐に座る大日如来への供花として、唐の都では多くの寺の庭に植えられました。弘法大師もその姿を目の当たりにされ、現世の浄土を感じられたそうです。中之坊では約1200株の牡丹が季節になると色とりどりの花を咲かせます。例年の見ごろはだいたい4月下旬〜5月はじめですが、気候によって前後しますので、「最新情報」でご確認ください。また、ぼたん以外にも四季折々の花が咲くことから「花庭園」とも呼ばれています。→花ごよみ
●写仏道場「絵天井の間」
写仏道場の格天井には、150枚に及ぶ近現代の名画がはめこまれており、庭園に面した縁より覗き見ることができます。
◆「写仏道場」ですので、「写仏」や「写経」の参加者は内陣に上がることができます。→[写仏][写経]
◆「當麻曼荼羅絵解き」を申し込むことによって特別拝観できます。→「詳細」
◆それ以外は、4年に一度、特別公開され内陣に上がることができます。(次回公開は平成18年10月〜11月)[行事]
→絵天井のHP
●その他
中将姫剃髪堂の左奥には中将姫の足跡「誓いの石」があります。また中之坊は、役の行者の「陀羅尼助(だらにすけ)」でも知られ、それを精製するための井戸や大かまどが伝わっています。また境内のあちこちには、松尾芭蕉翁をはじめ、折口信夫(おりくちしのぶ・釈迢空)氏、宇都野研氏、佐藤佐太郎氏の歌碑があったり、見所に事欠きません。
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